社交ダンスの基本「ワルツ」の特徴と基本の動きについて紹介

社交ダンスの基本「ワルツ」の特徴と基本の動きについて紹介

”ワルツに始まり、ワルツで終わる”と言われるように、「ワルツ」は社交ダンスの基本です。そのため、ワルツの基本の動きをしっかりと覚えることで、他の社交ダンスの種目を踊るときにも役立ちます。

そこで今回は、社交ダンスの基本「ワルツ」の特徴と基本の動きや抑えておくべきポイントについてご紹介します。社交ダンス初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

社交ダンスの基本「ワルツ」とは?

ワルツには、「まわる」という意味があり、日本語でも「円舞曲」と表現されるように回転が多く、優雅なのが特徴です。3拍子の音楽に合わせて、優雅でエレガントなダンスです。一般的に、ワルツは日本ではスローワルツのことを指しますが、海外ではウィンナーワルツのことを指します。

ワルツ基本の動き

ここからは、ワルツの基本の動きである「スイング」と「ライズ・アンド・フォール」について紹介します。

スイング

スイングとは「揺れる」「揺らす」「振る」といった意味があります。スタンダード種目のワルツ、タンゴ、スローフォックス・トロット、クイックステップ、ヴェニーワルツのうち、タンゴ以外の4種目は「スイングダンス」と言われています。

特に、ワルツで使われるステップは、ボディスイングやフットスイング、2人で作り出すスイングなどのスイングを利用したステップが多いのが特徴です。ゆっくり目な曲の中で大きなスイングを作り出していくのがワルツです。

ライズ・アンド・フォール

大きなスイングを見せるためには、上下の動きも組み合わせる必要があり、その上下運動が「ライズ・アンド・フォール」です。「ライズ」とは、”上昇する”という意味があり、現在の位置より高い位置へと移動することを意味する用語です。一方、「フォール」とは「ロアー」とも言われ、ライズの状態からフットフラット(普通の高さ)に戻ることを言います。

ライズした高い位置というのは、次の動作を起こすためのエネルギーをためている状態のことです。つまり、この「ライズ」の状態が高ければ高いほど、次のステップの力強さや柔らかさを作り出すことができるのです。

また、「ライズ・アンド・フォール」をマスターすれば、大きなスイングができるようになります。加えて、「ライズ・アンド・フォール」はタンゴ以外の種目でも必要となる動きとなります。そのため、社交ダンスの基本であるワルツでマスターしておけば、スローフォックス・トロットやクイックステップといった中級・上級のダンスを習うときにも必ず役に立ちます。

ワルツで抑えておくべき2つのポイント

ワルツの基本の動きを紹介しましたが、他にも抑えておくべき2つのポイントがあります。最後に、それぞれのポイントについて紹介します。

ホールド

2人で組んで踊るスタンダードは、「ホールド」という姿勢が基本です。

まずは、男性の左手と女性の右手を軽く握るようにつなぎます。これを「グリップ」と呼びます。力加減としては、「卵を握る程度」の力加減で持つくらいがちょうどいいです。もし、力加減が強すぎると、卵が割れてしまいますし、逆に弱すぎると卵を落としてしまいます。このように、グリップする際は、お互い「卵を握る程度」を意識するようにしましょう。

そして、男性の右手は、女性の左肩甲骨の上に添えて、しっかりと女性を支えます。一方、女性は男性のそこに軽くもたれるようにして、肩甲骨あたりから後ろに反るような形をとりましょう。そして、左手を男性の右上腕の上に乗せます。

ホールドする際は、肩が上がらないようにすることと、肘を後ろに引かないこと、肘を下げないことを気をつけるのがポイントです。

足の使い方

社交ダンスは「歩くダンス」です。そのため、「ウォーク」の練習がとても重要です。足首の曲げ具合、膝の曲げ具合、股関節の使い方、足のスイングの仕方など歩くだけとはいえ、やることはたくさんあります。

特に、ワルツは膝を回すように動かすことが多いダンスのため、「膝が回せる」と誤解してしまう方が多いです。しかし、膝は前にしか曲げることしかできず、回すことはできません。回すことができる部位は、股関節と肩甲骨、骨盤と足首、手首、首です。ケガの原因になってしまうため、ターンは骨盤や足首、股関節を使って行うようにしましょう。

まとめ

今回は、社交ダンスの基本であるワルツの特徴と基本の動きについて紹介しました。

ワルツは社交ダンスの基本のため、初心者の方はワルツから習うことが多いです。また、ワルツの基本の動きをしっかりと覚えることで、他の種目のダンスを踊るときにも必ず役立ちますよ。

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